自衛隊は年齢よりも階級重視ですか？

Question

自衛隊は年齢よりも階級重視ですか？例えば一般曹候補生で入隊した年上の人と、防衛大出身の年下の人だったら、年下の人が年上の人に敬語を使うことはありますか？それとも年齢関係なく、厳しく指導されますか？
拙い文章ですみません。

Answer 1

元自衛官です。

年齢より階級、序列重視です。
同じ一般曹候補生で入隊しても序列が下の方が年上といった場合もありますが、勘違いして入ってくる人は自分の方が歳が上だからと偉そうに振舞う新兵がいます。
そういう人は大体先輩たちから干されて辞めていきます。
自分の方が自衛隊歴長かろうが相手の方が年下だろうがなんだろうが、階級や序列がものを言う組織です。

中には年下、年上関係なく敬語を使う人もいますし、自分の方が階級が上だと思ったらタメ口の人もいます。
厳しく指導するかどうかはその人の性格によります。
日頃どんなに優しい人でも人の命が関わるようなミスだったり、自衛隊としての運用が止まってしまうようなミスの時はかなり厳しく叱責する人もいますので、時と場合です。

ちなみに私がいた部隊は自衛隊にしては珍しく、保有する資格によって仕事ができるかできないかになってきますし、人の命が関わってくる所でしたので、空士が空曹や幹部に叱責している事もありました。
でもそれはあくまでも業務についている間で、通常時は上の人には敬意を持って接していました。

Answer 2

ややこしいです。
建前上は階級>勤務年数>年齢ですが、人間なのでそんな杓子定規にはいきません。
年長者はそれなりに扱わないといけないし、階級が下でも先輩も先輩なりの配慮を見せないとヘソを曲げられる。
そういうの一切気にしない人もいないではないけど、評判の良い人ってまぁいないよね。

Answer 3

上官の指示に従う！的な内容のあれ的には階級が全てです。
防衛大出身なら曹長だと思うので1曹以下は序列的には下になります。
敬語は全然使います。上下関係なく敬語は無難で距離感も調整できるので上手い幹部は誰にでも敬語使いがちです。
指導は人によりますが仕事中は階級に沿った態度でいれば良いと思います。

Answer 4

基本的に階級が優先します｡

但し『上級曹長』は自衛隊でも諸外国の軍隊でも
部隊長の二階級下に相当する特別待遇を受けます｡

例えば
中隊の上級曹長は少尉相当
大隊の上級曹長は大尉相当
連隊の上級曹長は少佐相当
師団の上級曹長は大佐相当
陸海空軍種トップの最先任上級曹長は少将相当
陸海空全軍トップの最先任上級曹長は中将相当
…といった感じです｡

上級曹長は階級ではなく(階級は曹長止まり)
各部隊の下士官トップ(最高責任者)の役職であり
各部隊に一名しかいません
要は下士官の仕事(主に雑用)を全て指揮監督する
全ての下士官の親方的な存在です｡

なので…
階級上はその他大勢の尉官〜佐官より格下ですが
中隊以上の各部隊にたった一名しかいない存在で
(海軍は各軍艦〜空軍は各飛行隊)
下士官トップとしての権限もそれなりに強い重役
実質的にはその他大勢の尉官〜佐官より目上です｡

上級曹長職は
各部隊に所属している曹長の中でも大ベテラン
特に軍歴の長い年長者が就任することが多いです｡

映画『亡国のイージス』では
真田広之さんの演じる主人公.仙石先任伍長が
イージス艦を乗っ取った某国のテロリストと戦う
日本の海自では先任伍長＝上級曹長職です｡
(アメリカ海軍では上級曹兵＝上級曹長職)

映画『アメリカン・スナイパー』の主人公であり
元SEAL(アメリカ海軍特殊部隊)伝説的スナイパー
故クリス・カイル氏は元海軍上級曹兵です｡

それからアメリカ軍では名誉勲章受賞者に対して
自分が兵士で
相手が将軍だろうが
相手が先に敬礼するのが軍人常識の礼儀作法です
(名誉勲章は現職の大統領から直接授与される)

フィクションですが…
映画『フォレスト・ガンプ』の主人公ガンプ氏は
ベトナム戦争で自分の危険を顧みず
負傷した上官たちを救ったことで名誉勲章を受賞
兵士(バイト)〜下士官(正社員)に昇進した後に退役
ゲーム『メタルギアソリッド３』では
ＣＩＡ軍事工作員である
主人公ネイキッド・スネーク(後のBIGBOSS)が
当時のリンドン・ジョンソン大統領に
『BIGBOSS』の称号と共に授与されています｡

名誉勲章は学歴.軍歴.階級に一切関係なく
極一握りの偉大な英雄のみに与えられる最高勲章
『アメリカ軍人の国民栄誉賞』みたいなものです｡