この質問を理解するには、道路舗装の構造について(特に、最もポピュラーなアスファルト舗装について)知る必要があります。 一般的なアスファルト舗装は、大雑把には上から順番に以下のような構成になっています。 ・表層工(厚み5センチの、加熱アスファルト混合物※1) ・基層工(厚み10センチの、加熱アスファルト混合物) ・上層路盤工(厚み20センチの、砂や砕石や再生砕石※2などの混合物) ・下層路盤工(厚み40センチの、砂や砕石や再生砕石などの混合物) ・路床工(盛土などによって、土などをかさ上げしたもの。あるいは、地盤がしっかりしている場合は、着工前の(掘る前の)土そのもの) ただし、基層工や下層路盤工を省略する場合(歩道など)、路盤工を省略する場合(橋の舗装の場合)、基層工を5センチにする場合(一般道路ではごく普通)、上層路盤工の一部もアスファルト混合物にする場合(高速道路など)など、舗装の規格は道路の用途等によりまちまちです。 ※1加熱アスファルト混合物:「アスファルト」という石油由来の油状物質を200℃くらいに加熱して、砂や砕石などをまぜたもの。現地で概ね160℃以上で搬入して、敷きならしと転圧をして、概ね80℃以下に冷却して固めて使用します。単に「アスファルト」と呼ぶこともあります。 ※2再生砕石:ビルの解体現場などからでるコンクリートを細かく適度に砕いて、小石状にしたもの。資材リサイクルという観点と、材料が安いことから、都市部を中心に広く利用されています。 ○ここからが、本題の回答です。 このうち、基層工は5センチずつ2回にわけて、下層路盤工は20センチずつ2回に分けて、などとして施工することがあります。また、路床工として、例えば90センチの盛土をする場合に、30センチずつ3回に分けて行います。 その際、一回目に作る層を1層、二回目に作る層を2層、というように呼びます。下層路盤工の1層目、2層目という具合です。 一回しかやらない層は、普通は1層とはいいません。そのため、1層と言う場合は、普通少なくとも2層があります。
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