オールテレーンクレーン 油圧チルトジブ揚程図の見方について 【添付の揚程図の場合】 (クレーン使用） ・ATF-2…

Question

オールテレーンクレーン 油圧チルトジブ揚程図の見方について
【添付の揚程図の場合】
(クレーン使用）
・ATF-220N-5.1
・ブーム長さ：55.0ｍ・ジブ長さ：1.1ｍ＋22.9ｍ ＨＬＪ

（作業条件）
・ブームの作業半径：１１ｍ
・ジブの作業半径：２８ｍ

上記作業条件の場合
➀ブームの角度は何度になるのでしょうか。
②ジブの角度は何度になるのでしょうか。
③ブームの角度は10°単位ではなく細かく刻めるのでしょうか？
例：71°など

以上３点
詳しい方、ご教示お願いいたします。

Answer 1

移動式クレーンのオペやってます。
このブーム構成は油圧式ジブですね。
メインブームの角度とは別に油圧式のジブチルトを自在に油圧で制御できます。

この油圧ジブというのは0℃から40℃でチルト角度を1℃ずつ設定できますが、こんなのは実は大まかです。少しでも揚重の負荷でたわむと1℃くらい平気で変わるのでこんなのはおおよその感覚です。私はATFのフルオートはバインバインで良く乗れるよなぁと感心します。ちなみにATFに代打で乗ったことはありますし、一般的なクレーンの知識は有りますが当方ATFの専属オペではないので細かな事まではなんとも言えませんのでご了承ください。

まさしく性能表に書いてありますが、メインブームのブーム角度によってはチルトで揚重できなくなります。この写真の性能を具体的に紐解くには83.5℃〜60℃近辺までの時、ジブ角度は40℃まで可変可能。

59℃以降40℃近辺まではジブ角度20℃それ以降は0℃で吊る様にと書かれています。つまりこの構成で行くならチルト角度は0~40度の中でメインブームの角度によって調節して作業しなさいということです。

メインブームも1℃単位で細かく表示されます。しかしながらブームを動かして止めたら平気で1〜2度は上下するので大まかな目安です。

作業条件とありますが、何トンのものをどこからどこへ吊りたいのか。というのが具体的なにわからないうちからは断言は難しくなります。

なぜならジブチルトを何度にしておくかは遠くなる作業半径に準ずるし、特に指定がない時は一旦2~30℃にして大抵はメインブームの起伏で対処しようと大体のオペは思うんです。

ただ、わざわざジブ組むって言うからには荷揚げ先での揚程が足りないだとか、上空で障害物を交わしたとこで作業半径を取りたいと思ってるのでブームは倒せないから上空でチルトしたいんだろうなぁって思うんですよね。つまりはメインブームを倒しこんだ時に何度でメインが障害物に干渉するのか？とかそういう上空の条件も加味してチルトすべきなのか？メイン倒すべきなのかも変わりますので……。

なので性能表の見方はある程度教えられるけど、作業条件が正直アバウトすぎてその辺は断言できないですね。

しかしながらその作業条件2点だけでこたえるとするなら、ブーム作業半径11m時のブーム角はおおよそ75℃近辺、その時のジブチルトはおおよそ20度の時に作業半径28m地点にフックがくると推測できますね。

Answer 2

その図で分かる範囲だとかなりアバウトな数字だけですが
① 70度よりちょっと起きている角度
② ブーム角度が70度の時に約20度
③ 出来ます。

しっかりと数字を出すならCADで描かないと出ません。
しかしどうせブームは（ジブも）荷を吊ったらたわむのであくまでも目安程度となります。