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簿記2級の製造間接費の予定配賦について質問です。予定配賦額と実際の製造間接費の差額を仕掛品ではなく製造間接費配賦差異とする必要性がわかりません。最終的な売上原価は一致しますが仕掛品の額が少ないままになる気がします。
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予定配賦するのは、主に迅速な計算を行うためです。実際発生額を調べるのに時間がかかります。そこで、予定配賦して差異は後から付け足しています。1ヶ月分の差異が集計されるのは月末以降です。つまり、もし配賦差異を仕掛品に含めるとすると、翌月以降の仕掛品に含まれる事になります。これでは、仕掛品の金額に前月分の金額も含まれてしまいます。 また、配賦差異を仕掛品に含めると、最初から予定配賦した意味がなくなってしまいます。仕掛品から製品への原価計算の流れに差異が含まれると、それは実際配賦の計算と同じ事になります。原価計算の流れとは独立して差異を集計し、後で売上原価に上乗せする事に意味があるわけです。
時系列で考えれば、仕掛品にするのは「不可能」ということがわかるでしょう。 仕掛品として計上するのは、作り始める ということですよね。 例えば、4月2日に作り始めて材料を投入したり、作業時間をかけて労務費を予定賃率で計上していくわけですが、仮に4月5日にこの製品が完成したとしましょう。製造間接費は月末つまり4月30日を過ぎて初めて「実際」がわかるものなのに、この4月2日~の製造間接費分はどのようにして実際を把握し、原価差異を計算して、仕掛品に計上するのでしょうか。 月の途中でどんどん製品はつくられ、どんどん完成していく(つまり仕掛品勘定から製品勘定に振り替えられる)のです。
製造間接費配賦差異は文字通りの予定と実際どの配賦額の差異ですからやはり製造間接費勘定で計算するのが適切です。 そもそも予定配賦率は実際配賦率の短期(一年)平均値の見積もりなので、予定配賦率で計算してもめちゃくちゃな見積もり額にはなる心配はないのです。 だからそれなら算出に時間がかかる実際配賦率を使うよりも、迅速な計算が可能になる予定配賦率を使って予定配賦額を素早く計算した方がいいという考えから来ています!
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