建設業経理士の原価計算の勉強をしているのですが、工事直接費と直接工事費の違いが、説明を読んでもよく分かりません。 …

Question

建設業経理士の原価計算の勉強をしているのですが、工事直接費と直接工事費の違いが、説明を読んでもよく分かりません。

①工事直接費
直接材料費、直接労務費などをいう。原価計算の計算対象としての関連性分類における、工事間接費と対立する概念である。

②直接工事費
工事原価の純工事費のうわ共通仮設費を除いた工事費の中心部分と意味する。

とあります。
①工事直接費に関しては仕掛品のようなもので良いですよね？工事間接費が製造間接費のような扱いだとイメージしております。
ただ、直接材料費は②直接工事費にも分類されるような気がして、混乱しています。

直接工事費には何が含まれるのですか？

Answer 1

建設業経理検定1級の第23回〔第1問〕問2についてのお尋ねでしたら、直接工事費の「直接」とは作業内容が直接的か間接的かという観点からの分類で、直接工事費の「直接」は原価計算処理において直接的か間接的かという観点からの分類である、みたいな趣旨のことが解答例の後半に書いてあるはずです。

①
工事直接費≒製造直接費。建設業でいうと、ある支出がどの工事の原価にあたる費用か特定・跡づけできるもののことです。
製造業の仕掛品に相当するのは建設業だと「未成工事支出金」です。

②
個別の工事に関して見積を出す際の内訳について、工事費は工事原価と一般管理費等に分けることができて、そのうち工事原価は純工事費と現場経費（現場管理費ともいう。現場監督の給与、労災保険料・工事保険料、事務用品費など）に分けることができて、そのうち純工事費は直接工事費と共通仮設費に分けることができるという話です。なお、共通仮設費・現場経費・一般管理費等を合わせたものを「共通費」と呼びます。
「公共建築工事内訳書標準書式（建築工事編）」および「公共建築工事内訳書標準書式（設備工事編）」に見積書を作る際の区分サンプルが載っています。そちらをご覧になるとイメージしやすいかもしれません。
https://www.mlit.go.jp/gobuild/kijun_touitukijyun_s_utiwakesyo_syosiki.htm