声優養成所で勤務されてる方と仲良くなり、たくさんお話しを聞いていたら「ベテランもそうでない人も、声優さんはみんな『運が良…

Question

声優養成所で勤務されてる方と仲良くなり、たくさんお話しを聞いていたら「ベテランもそうでない人も、声優さんはみんな『運が良かった』と口揃えてる」と仰ってたのですが、声優になるのって運要素もかなり大きい感じなんですか？

Answer 1

大前提として、売れるだけのお芝居の力がある、今であれば人前に出てイベントなどが対応できるカリスマ性がある、コミュニケーション能力が高いなど、声優に求められる基本を抑えているという前提の上で言えば、売れる売れないは「運」です。

何より1番の運要素は、その時の担当マネージャが実力者だった事、それと、業界で権力を持っている人と知り合えた事などが大きいです。

例えば水瀬いのりさんの例をあげますと、彼女は2010年にデビューした後ずっと伸び悩んでいて、声優なのにNHKの連続ドラマにださせられたり、紅白歌合戦で歌を歌わされたり散々だったのですが（ソニーの力で）、恋愛ラボの棚橋鈴音というメインキャラのオーディションに受かった事をきっかに少しづつ仕事がとれるようになっていった後、ご注文はうさぎですかで音響監督の明田川仁氏に出会い（音響監督＝事実上の配役を決める権力者）、その翌年ダンまちでヘスティア、更にその翌年リゼロでレムという超有力キャラを3年連続で勝ち取り完全な勝ち組ロードにのっています（2014年にはアルドノア・ゼロ、天体のメソッド、2015年にはがっこうぐらしでも明田川仁さんと仕事をしています）。

この頃は、水瀬いのりさんはよく、明田川声優だなんて言われていましたね。

こういう事が運で、こういった運を勝ち取った人が結果として今のトップ声優になっていますね。

Answer 2

自分が思う成功者あるあるって、
「成功したのは運が良かった」と言う事にあると思う。

以前ナイナイのオールナイトを２０年以上聞いていた時、
よく言っていた「俺たちは運が良かった」って。

いや、二人で舞台に立って笑わせたり、
番組で笑わせたり頑張ってるじゃないかと思った。

でもベテラン役者も上の世代と下の世代が凄かったから、
被らなくて良かったとかよく言うし、
周りの人の助けでここまで来たとよく言うし、

歌手だってロックじゃない人は
運が良かったとよく言う。

そりゃ若い時は全部自分のおかげと思うけど、
成功者ほど世間が見渡せて自分がその中のパーツで
時代に選ばれた運を感じているのでは？

Answer 3

質問の話の場合、文の最後の所の、
「 声優になるの 」の部分は、

声優になれる、必要条件や、十分条件などが分かってれば、
「 (無名の声優出演などでいいから) 声優で何か出る 」
までは、声優になれる レベルの人には、難しくないかもです。

若い人が、ものすごく多く、毎年毎年に質問してきて、
声優になるのに、苦労してると、すぐ分かるかもですが、
はっきり言って、東京にいない人からの質問も多いし、
( これは基本、どこの声優関係でも、門前払いで、落ちますし )

じゃあ、青二塾に行って、がんばりましょう～、
などが、ホントに正解の１つみたいなことなんですが、
青二塾さんは、費用も高額ですし、
入所試験の突破の必要は、ありますけどね。
( でも、演技など未経験で、フツーの高校卒業の子でも、
「入所試験OK」なのは、青二塾さん側も、いつも言ってるし、
中途半端に、演技や何かの経験者程度の人は、
青二塾さんは、逆に、入所で落としてしまいますし )
( 経験者の人の多くは、青二さんの所属試験に行け、で、
そこで落とされたりですし。
AMG さんなどの学校から、いきなり、所属試験でいいし )

青二塾さんが「保護者の皆さまへ」のような 説明ページも、
ホントに作って書いてあるくらいで、
親がきちんと、分かってる家庭でないと、声優めざすのも、
難しいというのが、ホントの現実だったりです。
( だから、この「親ガチャ」要素が、声優になれるかの差ですし )
( まさに、これだけは「運」だと、質問者さんも気づいたはず )

もちろん、何でもかんでも応援してくれて、
お金だしてくれる親なら、うまくいくわけでなくて、
( それだと結局、お金はらってる間だけ、
東京の、児童劇団などの子役さんたちみたいに、
自分たちで、実質、出演ギャラなどまで負担してしまって、
お金はらいながら、子役さんなどの芸能活動するのと変わらない )

地方の人が東京に出たりする時とか、
大学生さんなどから、声優になっていく人も多いから、
成長過程の、自分の学業などの進路は、ちゃんとしてくれる親とか、
重要なところで、親がちゃんとしてることが、大切ですし。

よく質問で多いのが、親に頼りたくないからと、
安っぽい、週1などの 声優養成所などだけに、行きたがる人たちで、
はっきり言って「声優養成所などに行きたいだけ」で、
「(本気で) 声優になろうとは、思ってない」皆さんですね。

声優グランプリさんなどが、きっちり、近年は、毎年のように、
青二塾さんの記事 ( 古川登志夫さんの、話など ) も書いてて、
「指導されてる時は、泣かないでくださいね」と書くくらい、
厳しく教えてるのが、青二塾さんですし。

もう亡くなられて、何年も経過していますが、
勝田声優学院さんでも、勝田久さんの、レッスン指導が厳しくて、
伝説の「勝田５期生」の皆さんの、
森川智之さんや、三石琴乃さんなどが、勝田５期の同期だったりですが、
(ものすごく奇跡的な偶然だと、わかるはずで、これが「運 / 運命」)

「レッスンが厳しく、いつも泣きながら、家に帰った」という
話などが、三石琴乃さんたちの話として、ホントに出てくるとおりです。

今の時代に、こんなことはもう、できないかも、、ですね。
( 青二塾さんなどが、限られた例外みたいに、なりつつあるかも )

三石琴乃さん、横山智佐さんでも、勝田５期の同期ですし。
「セーラームーン」や「プリティサミー」などで、
1990年代に、若い新人の頃から活躍されて、有名になっていきます。

横山智佐さんの場合、ゲーム作品の出演のほうが、先に主役などで、
「銀河お嬢様伝説ユナ」の、
PCエンジン CD-ROM (NEC製) の ゲーム作品での主役や、
OVA の アニメ化などの頃から活躍が目立つようになってきて、
( 主役作品だから、当時のゲーム雑誌などに、掲載されますし )
三石琴乃さんのほうは、同じ頃、セーラームーンなど、
TVアニメ主役、というわけです。

ゲーム作品で ( CD-ROMゲーム機など )、
どんどん、声優さんたちを新しく使うようになったのが、
1990年代だったので、この時代が新人声優さんの皆さんは、
「時代の『運』に恵まれた」点が、ほぼ全員、該当するわけです。

( セラムン、エヴァ、など、アニメ人気作品も多かったし、
深夜TVアニメ枠などや、有料の アニメ専門チャンネルなども
新しく作られていったのが、平成時代の前半でしたから )

近年は、NHK大河ドラマなどにも出演されるようになった、
高木渉さんも、この話にある「勝田５期生」ですし。
( 勝田久さんが書かれた本に、この年はすごいとも、あるくらいで )

みんなでそろって「勝田５期生」の皆さんの、
大西健晴さん、高木渉さん、三石琴乃さん、
根谷美智子さん、菅原祥子さんたちが、
「あかぺら倶楽部」のような、舞台活動も、当時されていました。

菅原祥子さんは、あまり知らない人が多いかもですが、
実際、1990年代の前半の当時は、声優出演の仕事も少なくて、
(「あかぺら倶楽部」の舞台は、がんばっていたそうですが )
所属事務所に、たまに行っても、ファンレターなども少なく、
さびしかった、、ということでした。

でも、ここで突然 ( 上の、三石さん 横山さんの話が 1992年頃 )、
「 ときめきメモリアル 」の最初のゲーム作品発売を、
大手ゲーム会社の、コナミさんが発売してきたのが、
1994年(平成6年) 5月でした。

まだ、プレイステーションなどは発売前で、
NEC の CD-ROMゲーム機の、PCエンジン版からです。

「 ゲーム内で、キャラが ほぼ全部、声優さんの声でしゃべる 」
「 フルボイスゲーム 」の時代が、ここで始まるわけです。

ゲーム作品なら、新人声優さんでも、主役級に近い出演や、
op/ed曲の歌や、キャラソンなども 担当できました。

同じ 1994年の年末には、プレイステーションなども発売で、
これ以降は、声優さんが いっぱいしゃべる、
CD-ROMゲーム機などが大量に、出てくる時代に変わります。

( そのため、声優さんの人手不足みたいになってしまい、
大量の、新人声優さんのデビューラッシュが、1990年代後半に、
かなり起きていたわけです )
( 田村ゆかり さん、堀江由衣さん、水樹奈々さんなどの、
多くの アラフォー世代～ の 人気声優さんが 今も多いと分かる )

上の「ときメモ」で、主役でいきなり注目されたのが、
金月真美さんでした ( 当時、大沢事務所に所属 )。
五十嵐麗さんなど、他の、大沢さんの声優さんも、ときメモ出演です。

「ときメモ」の中で、キャラ人気が 2番目くらいになったので、
上の話の、菅原祥子さんも、注目されていました。
ファンレターなどが、いっぱい来るようになったと、喜んでたり。

当時まだ、東京 名古屋 大阪 福岡 札幌 などくらいが、
アニメイトの店のあった都市などですが、
アニメイトで「ときメモ」ドラマCD (キャラソン入り) を予約で、
イベント整理券を配って、声優さんの、歌やトークライブでした。
( キングレコード・コナミレーベル の ビジネスで、確立していきます )

最近すっかり多くなった、声優さんの歌のライブの、初期です。
( 東京ゲームショウ / 1996年から開始 も 始まる前の頃です )

1995年(平成7年) 4月～ 1996年3月にかけて、
文化放送さんの、土曜夜の番組で、
「 もっと！ときめきメモリアル 」が放送されて、
番組前半は、声優デビュー 2年目くらいの、丹下桜さんの担当、
番組後半は「ときメモ」ラジオドラマ版を、1年間で放送でした。

現在も、宮野真守さんの番組枠で続いている、
土曜深夜の 文化放送さんの、キングレコード提供枠 です。
1990年代は、コナミレーベル (キングレコードで販売) の提供でした。
コナミさんの会社の人も、時々出演で、作品情報など伝えてました。

ちょうど、最初の「ときメモ」から 30周年になって、
今年の 5月に、最初の出演声優さんたち 14名でまた集まって、
記念ライブの告知も、されているところでした。

https://twitter.com/tokimeki573/status/1760590775111536968
( ときめきメモリアル 30周年 )

https://s.mxtv.jp/event/tokimeki30th_live/
( 記念ライブ 公式ページ )

1994年(平成6年) の作品だったので、

金月真美さん、五十嵐麗さん など、当時、大沢事務所 の皆さん、
菅原祥子さん など、当時、アーツビジョン にいた皆さん、
鉄炮塚葉子さん など、当時、青二プロダクション にいた皆さん、

これらの、3社の声優事務所さんから、出演してた皆さんでした。

https://www.aoni.co.jp/search/teppouzuka-yoko.html

鉄炮塚葉子さんは、公式の出演リストでも、そのままですが、
プレイステーション の 30年前の発売当時の頃に、
「闘神伝」の エリス役の声も、担当でした。
コナミさんの、ドラキュラシリーズの、少女の声とか。

経歴にある、劇団薔薇座 は、野沢那智さんの劇団ですし。
( 岸野組の座長の、岸野幸正さんも、薔薇座にいた人です )

時代の「運」に恵まれた声優さんたちのほうが、
活躍チャンスに、恵まれやすいのは、実際あるわけです。

Answer 4

界隈で働いてるものです。
絶対ではないですが、時と運は結構重要です。
もちろん最低限の技量とコミュニケーション能力がある前提の話です。

例えば実力があっても、その時受けたオーディションにもっと凄い人がいたら埋もれて日の目を浴びないし、オーディションに受かって凄い良い演技をしたとしても駄作だったり目立たない作品だと次の仕事に繋がらなくて数年で辞めちゃったりします。（食っていけないとどうしようもない）
「作品に恵まれる」という言い方はよくされますが、やはり出た作品によって売れるか売れないかは左右されます。
その売れる作品に出演出来た事を「運」と呼ぶならそうでしょう。

声優になるのもそうです。
教えてくれる養成所の講師、クラスメイトが自分と相性がいい・悪い、その年にいる養成所生に自分より上手い子がいる・いない、自分の得意とする課題が出る・出ない、審査員がその年に求める人材も毎年変わるので、それも運と呼べば運です。

ただ全部を「運」で片づけるのは正直私は納得いかないですけどね。
有名な人もそうでない人も、事務所合格するまでに凄い苦労や努力をしてる人ばかりです。
人の見えない所で吐き続けて、台本が見えないくらい書き込みをして考えて、そういう人が受かってるのを見ると、運で片づけるのは失礼だと思っています。
もちろん運もあるとは思いますが、私が知る限り、努力を沢山してる人が受かり、伸びてるので、結局努力や頑張り、コミュニケーションが大切な職業だと思います。
結局運よく合格しても本番で噛みまくったり、技量が全くなければ話になりません。
運がいいだけで声優になれるなら、実力が無い人が作品に出まくっててもおかしくないですからね。そうじゃない現状を見ると運だけでは無理です。