解決済み
森林管理署に勤めている者です(森林官ではありませんが)。 【業務について】 森林官とは、林野庁の出先機関である森林管理署(または森林管理事務所)の職員で、その森林管理署等の現場事務所である「森林事務所」の駐在員です。 仕事は多岐にわたりますが、国有林における管理などが大半です。主な任務は…… ・間伐などの施業実施箇所の検討や資源量・伐採量の調査(施業実施にあたり、請負業者の監督もします。) ・国有林と民有地との境界線の保全(石標を手入れしたり測量して座標を確認したりします。) ・国有林内林道や歩道の維持管理(点検し、草刈したり倒木どけたり詰まった溝の掃除したり。臨時作業員を雇うことも。) ・森林窃盗(密伐採や盗掘など)や不法投棄の巡視・取締(森林官には森林関係犯罪について警部補相当の警察権限が与えられています。) ・事務所付作業職員やアルバイト作業員の労務管理(仕事を割り振ったり、備品・官給品管理したり予算要求をしたりも。) などです。勿論、森林管理署の現場事務所ですので、地元に対する窓口としての役割もあり、林業教室などのイベントで講師をつとめることもあります。 【なり方について】 身分は林野庁国有林野事業の職員(農林水産事務官または農林水産技官)ですので、国家公務員試験1~3種のいずれに合格し、林野庁または森林管理局に採用される必要があります。 圧倒的に技官が多く、1種農学3、2種林学または土木、3種林業または土木の合格者が採用されやすいです。 1種・2種採用者は二年目から(最近、2種採用者は先に署の係長を経験する人が多く、その場合は四年目から)、3種採用者は七年目から(最近は、2種同様先に署の係長を経験)森林官になります。 また、重要な森林事務所には若い森林官ではなく、上席森林官や首席森林官という、ベテラン職員を配置することもあります。 【注意点】 林野庁(森林管理局)に採用されたからといって全員が必ず森林官を経験するわけではありません。 治山も林野庁の重要な任務ですが、森林事務所と同じように現場事務所として(厳密に言えば組織の指揮系統が異なりますが)治山事業所という事務所もあり、そこの主任をする人もいます。 ***追記*** 事務仕事も、現場仕事も両方です。チェーンソーや刈払機を使うことはありませんが、毎日のように地下足袋履いて山を歩き回る体力と技術が必要です(仕事してるうちに身につきます)。
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