解決済み
日本語教師とはどのような職業かと論述問題で問われたら、私は次のような文を書きます。評価お願いします。本文は質問追記欄を参照ください。日本語教師は世界でも稀な「主語がない文が頻繁に使われる」言語を教える職業です。そのため、外国語の文法構造に対する理解が必要です。学習者は日本の流行文化に興味を持つ若い人が多く流行文化情報は不可欠。伝統文化についても理解が必要。日本語教師は日本のことなら一般知識から専門分野まで何でも知っていなければならない。現在過去未来のこと全てオールマイティにです。また、学習者の国の文化の話題にも対応できるよう世界中の文化に大してアンテナを立てておく必要がある。 教える際には、学習者の話したいことを尊重し、学習者が使いたい単語で例文を添削してやることが望ましい。また、教える際には、習った単語に類義語が存在しても、学習者の混乱を避けるため、使用しない。つまりは「嘘」をついて授業することが望ましい。 いかがでしょうか。私の意見に問題はありますか
licoci_ricoさんに特に再度評価してもらいたいです。
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僕はご指名の方ではないのですが、一応意見を言います。 まず、「日本語を教えるためには外国語の文法構造に対する理解が必要である」という点ですが、現在日本語学校などで用いられる教授法は、基本的に外国語への理解や外国語との対比などを用いた授業戦略を前提としておらず、現場において必ずしも他言語の文法構造に対する知識は必要とされません。 絶対概念としての日本語を、例示や場面設定などによる紹介と、繰返し練習で習得させるのが主で、「英語では~」「中国語では~」といった相対例の提示により理解を促す必要性も、基本的にはないと思います。 実際、日本語教師は必ずしも外国語が堪能な方ばかりではありませんし、僕が知っているうちでも「外国語について理解が深いから良い日本語教師だ」、と感じさせる例にはそれほど思い当たりません。ゼロではないですが、そのどちらもあるということです。 もちろん、どの国の人で、どのような母語の影響があり、どのような問題に陥りやすいか、ということについて教師が知っていることは授業運営や教育戦略の助けになることもありますが、一方でそうしたロジカルな情報に偏った授業をし、十分な発話練習を行なわなかった結果、学生の学習成果が限定的になったというケースも多いです。 もう一点、「習った単語に類義語が存在しても、学習者の混乱を避けるため、使用しない。つまりは「嘘」をついて授業することが望ましい。」という点について。 「嘘」という言葉の語感の問題かもしれませんが、ちょっとひっかかります。類義語を使わないというのは、特に初級段階ではよくあります。しかし「嘘」というのは自己の利益や精神的充足感を得るために使うのであって、日本語教師がそうするのは正しく「(学習者の)混乱を避けるため」であるわけですから、「嘘」というのは当たらない気がします。 加えて我々は類義語の使用を抑えることがある一方、既出単語や文法で類似点のあるものを比べて、どこがどう違うかということを確認させる場合もあります。 つまり、全てひっくるめて「語彙コントロール」であり、運営上のコントロールなのであって、「嘘」という表現は飛躍していると感じました。 日本語教師が常にアンテナを張って、広範な知識を得ておくことが望ましいというご認識は正しいと思います。言語は全ての分野に関わるもっとも基礎的なスキルであり、学習動機や目的、目標は学生によってまちまちです。できるだけそれぞれに合わせた個別対応ができるのが望ましいと思っていますし、学生の学習意欲を高めるためにも彼らが興味を持つ分野について、ある程度の知識は有しておくべきだと考えています。
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