環境計量士（濃度）の資格を持っていると、どのような職場、あるいは職種で有利なのでしょうか？

Question

環境計量士（濃度）の資格を持っていると、どのような職場、あるいは職種で有利なのでしょうか？計量証明事業以外ではあまり必要がないものなのでしょうか？

Answer 1

基本的に、化学分析会社、しかも環境分析業務のある会社でしか有利にはなりません。
ただ、化学と分析の基本知識と品質管理の統計学の知識も身についているので、分析会社はもちろん、化学メーカーにアピールも出来ます。ただ、化学メーカーの場合は、環境計量士よりも甲種危険物と公害防止管理者のほうが重宝されます。工場は公害防止管理者を配置しないといけないので。

で、ご存知かと思いますが、環境系の分析とは、大気や排水、土壌などで法律で指定された成分分析を、JIS法などで実施し、その計量証明書を発行するときに、環境計量士の氏名と捺印が必須になります。

そして環境分析会社というのは本当にピンキリで、環境以外も力を入れている大手〜中堅化学分析会社なら計量士も沢山いるのですが、中小企業だと少ない人数で仕事をするので、合格率もそれ程高くない環境計量士はかなり重宝されます。(でも化学分析会社にも十分アピールにはなりますよ)

ただ、JIS法も化学を知らなくても作業だけなら誰でも出来るようにつくられているので、作業だけならパートで安く出来るというので会社として参入しやすいのと、JIS通り出来て計量証明書が出せればどこでもいい、排水とか捨てるものにお金をかけたくないと考えるお客さんも当たり前ですが多いし、公共施設関係は入札になるので、環境分析はかなりの価格破壊が起きてしまい、結果的に環境分析会社は零細も少なからず存在し、酷いと明日の現金が欲しいという零細は安く受注し、キャパ以上の受注量のため、法令無視のなんちゃって分析に計量証明書を発行してしまったりなど、当然ISOすら取れないようなレベルの仕事をするブラック会社も存在します。

なので、環境計量士を使って就職したいなら最低でもISOを取得した企業を選びましょう。

で、もし会社が気に入らなければ、会社の規模にこだわらなければ環境計量士として転職する場合いくらでも採用されます。間違えてブラックに入っても転職すればいいです。さらに作業環境もあれば分析会社ならまず転職に困りません。