簿記3級、損益計算書と貸借対照表の科目について。 最近、簿記3級の勉強を始めました。

Question

簿記3級、損益計算書と貸借対照表の科目について。

最近、簿記3級の勉強を始めました。現在、第三問の精算表作成問題でつまづいています。修正記入は問題なくできるのですが、その後、その科目を損益計算書欄に書くのか貸借対照表欄に書くのかわからず、失点してしまっています。（例えば、貸倒引当金繰入を貸借対照表欄に書いてしまうなど）

どの科目をどちらに書くのか覚えようと頑張っているのですが、数が多く、なかなか覚えられません。規則や覚え方等があればご教授いただきたいです。

本来は参考書で一から学ぶべきところ恐縮ですが、何卒よろしくお願い致します。

Answer 1

科目の分類については覚えてしまうのが確実と言えばそうなるでしょう。
ある程度覚えるまで各分類毎に勘定科目を書き出す練習をするのも有効だと思います。

◆精算表の作成問題（損益計算書欄、貸借対照表欄への記入）について
損益計算書には収益、費用に分類される科目が表示され、その差額で利益（または損失）が表示されます。
貸借対照表には資産、負債、純資産に分類される科目が表示されます。

精算表についても同様で基本的には次のようになります。

〔損益計算書欄〕
貸方に収益に分類される科目残高
借方に費用に分類される科目残高

〔貸借対照表欄〕
借方に資産に分類される科目残高
貸方に負債、純資産に分類される科目残高

（貸倒引当金、減価償却累計額は貸借対照表欄の貸方に金額が記入されることになります。）

なお、損益計算書欄で収益と費用の差額（貸借差額）としての当期純損益が算定され、算定された純損益を貸借対照表欄に移記することになります。

◆参考・日商簿記3級の学習時に出てきそうな勘定科目
【資産の勘定科目】
現金、小口現金、普通預金、当座預金、定期預金、受取手形、売掛金、クレジット売掛金、電子記録債権、繰越商品、消耗品、貯蔵品、受取商品券、貸付金、手形貸付金、従業員貸付金、役員貸付金、仮払金、仮払消費税、仮払法人税等、立替金、従業員立替金、前払金、未収入金、差入保証金、前払費用（前払保険料、前払家賃、前払地代など）、未収収益（未収家賃、未収地代、未収利息など）、建物、備品、機械装置、車両運搬具、土地 など

【負債の勘定科目】
支払手形、買掛金、電子記録債務、当座借越、借入金、短期借入金、手形借入金、役員借入金、預り金（従業員預り金、所得税預り金、社会保険料預り金）、仮受金、仮受消費税、前受金、未払金、未払消費税、未払法人税等、前受収益（前受家賃、前受地代など）、未払費用（未払家賃、未払地代、未払利息など） など

【純資産（資本）の勘定科目】
資本金、利益準備金、繰越利益剰余金 など

【収益の勘定科目】
売上、商品売買益、受取手数料、受取利息、受取配当金、受取家賃、受取地代、雑益、貸倒引当金戻入、償却債権取立益、固定資産売却益 など

【費用の勘定科目】
仕入、売上原価、発送費、支払運賃、給料、法定福利費、広告宣伝費、支払手数料、支払家賃、支払地代、旅費交通費、通信費、水道光熱費、保険料、消耗品費、修繕費、雑費、租税公課、貸倒引当金繰入、貸倒損失、減価償却費、雑費、支払利息、雑損、固定資産売却損、法人税、住民税及び事業税、法人税等 など

Answer 2

どちらに書くかを覚えるというよりは、科目の"意味"を理解して、自分で資産、負債、収益、費用、純資産に分類できることが重要です。
逆に言えば、損益計算書か貸借対照表かが分からない科目は、そもそも何を表している科目かを理解できていないということです。恐らく普段その科目を使う仕訳も暗記に頼ってしまっているのではないでしょうか？ そのやり方では勉強を進めるにつれて覚えることが増えていくばかりでいつか破綻します。ですので、まずはそれぞれの科目の意味を一言で説明できる程度に充分理解してください。そうすれば殆どの科目は自分で資産、負債、収益、費用、純資産に分類できるようになります。また、普段の仕訳についても理解が深まり、間違いが減るでしょう。

Answer 3

お手持ちのテキストや教科書にも写真のような一覧表になったページがあるはずです。

こういった整理された表を眺めたり問題を解いて答え合わせをする度に確認すると勘定科目が整理されてきます。

繰り返しますが理解をしていないと安易な法則めいた記憶では本試験に対応できないので、せめてこの表を覚えるくらいの頑張りはしてもらいたいです。