先の回答者さんが書いている様に ANAグループのストの特徴としてスト=賃上げではないのです。よく 議論になるのが パイロットの採用を増やすことについてです。今のANA(特に子会社)のパイロットは 世界的なメジャーエアラインとしてはフライト時間が長めです。つまり JALなどのパイロットの月間フライト時間を5としたらANAは8~9のレベルです。離発着回数で言えば倍近い人もいるようですね。国内線と国際線の比率が各社違いますが 最近のANAは飛ばせすぎかなっという印象があります。 それに同業他社に比べて 給与も安めです。 パイロットの働きすぎは 事故に直結します。本人も気づかない程の疲れであっても ミスをしてしまいます。 組合は人員を増やして 事故防止に繋げようとしているのです。要求内容に賃上げが入らなくて フライト時間が減れば 給与も下がります。給与が下がってでも 事故防止をしたい。これが全世界のパイロットの気持ちでしょう。 綺麗事のように思えますが、パイロットさんは 自分達の仕事を天職だと思って 最高のフライトをしたい。そうやって毎日飛んでます。パイロットに憧れを持った人には よく判るのではないでしょうか。引退の時には 操縦桿を握り締めて立ち去ります。死ぬまで飛びたい。もちろん安全を考えて身を引きますが。 これがパイロットの願いでしょうね。 私だって 担任や親に機内清掃のバイトでアフリカの果てでもいいから 飛行機の仕事をしたいと 泣きながら言いましたし(笑)
なるほど賃上げ要求ばかりではないのですね!
勤務形態や仕事内容などに対して 給与が見合っていないと考えているからでしょう。 さらに、従業員を解雇すると簡単に同等な人を確保できないなどの理由があるからでしょう。 他の会社では替わりがいくらでもいて(?)解雇が怖いから「つらいつらい。薄給だ。」と言ってばかり。 給与を据え置いても労働条件を改善させようとしないから、余計に状況が悪くなるのでしょう。
今回ストを行うのはANA本体ではありません。 ANAの子会社のANK(エアーニッポン)です。 子会社ですので、給与水準は低いです。 また、スト=賃金アップ要求というイメージを持たれる方が多いですが、今回のストは賃金面が理由ではありません、 というより、ANAの子会社の乗員組合は、これまでのストで、この先、国内においても本格的にLCCが就航開始する事を見据え、高給与であるANA本体での操縦士採用数を減らし、低給与のANAグループ子会社での操縦士採用数を増やすべきなど、低コスト化に向けて、訴えてきましたが、各子会社の上層部は、親会社のANAから出向してきてるので、勿論、改善されてません。 本題に戻り、今回のストの理由ですが、一番はエアーニッポン乗員組合のHP(http://www.apu.or.jp/)を見て頂くのが一番ですが、ここでも、内容を要約して書き込みます。 近年、ANAグループはANA本体と6つの子会社があったのを、ANA本体と2つの子会社に統合してきました。 そして、その最終段階で今年の4月1日にANAとANK(エアーニッポン)が合併が予定されています。 しかし、ただ、単純に合併すれば済む話ではありません。 まず、航空機の運航には操縦士が欠かせません。その操縦士は、それぞれの過程で数年から~十数年掛け、候補生→コーパイロット(副操縦士)→パイロット(機長)と昇格して行きます。 ANA本体とANAの子会社の各社は、様々な機材を飛ばしており、路線も各社で受け持ってきた路線は、長距離国際線から短距離国内線までバラバラなので、各社が独自の操縦士の育成体系を持っていたのです。 合併するに際し、これがバラバラではいけないので、新たな物に変える必要がありますが、それが纏まっていない為、ANAグループ各社と乗員組合は従来通りの操縦士育成体系で現在の所、操縦士の育成とその為の訓練を進めていくという協定を結んでいました。 しかし、上記の協定があるのに会社側が一方的に、ANKの機長昇格訓練を凍結させたのです。 そして、それが1年以上続いているとの事です。 一般企業で例えるなら、平社員から次のステップに上がる為の道を、現在、潰されていると言うと分かりやすいかもしれません。 今回のストは、その様な子会社や今後、元子会社組になる人達への育成体系等に関する差別化を無くすべきだという事で行われます。
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