会計士試験の論文式を去年合格しましたが…司法書士試験って三振がない分、やっぱり負担が少ないんですか？

Question

会計士試験の論文式を去年合格しましたが…司法書士試験って三振がない分、やっぱり負担が少ないんですか？難しい試験だとは分かってますけど会計士試験の場合は1次が受かっても論文生になった時点で三振とのプレッシャーとの戦いがあって最終合格なのに対して、司法書士試験は、1次受かれば後はほぼ合格する口述があるだけであり多分1次受かったら実質的に永久免除ですよね？三振がないのになんで難関って言われてるんですか？ちなみに最近の会計士試験も1次がかなり難関なのに2次もあるし、永久免除じゃない＋三振もあるって言う鬼畜制度なのに対してなんで司法書士は三振制度設けないんでしょうか？

Answer 1

やっぱり、負担は少ないと思います。試験が1日だけで終わる(ほぼ落ちない口述除く)のと、その後にもあるのとでは肉体的な負担も違うと思いますし、特にその後に控える論文試験は、書く量的に肉体的な負担も半端ないと思うので。司法書士試験は短答式試験が試験の半分以上なので、このような疲れが出ることも少ないと思います。

ただ、司法書士試験はその1日だけの一つの試験における合格率が一番低い試験のために難関なんだと思います。

合格率10%と5％では全然違うので。

そして、司法書士試験に公認会計士試験と同じように論文試験を入れてしまうと司法書士試験を受けるより、予備試験受けた方がいいとなってしまう可能性があるので、司法書士試験は1日の試験なんだと思います。これは勝手に私が考えていることですが。

こちらの2つのURLを参照ください。司法書士は法学部出身は多いのに、予備試験と比べると出身大学が東大、京大、一橋のような国立大が全然いないことがわかります。
https://www.agaroot.jp/shiho/column/yibi-for-each-university/
https://currentsogo.jp/university-and-faculty-ranking-of-judicial-scrivener-2021/

このようなことから、司法書士試験は予備試験にはないお手軽さが受験者にとっての魅力となっており、これを失うと予備試験の受験者数が上司し、過剰な難易度向上となる恐れがあるのと、逆に司法書士試験は受験者のレベルが下がり司法書士のレベルが低下してしまう恐れがあるので1日だけの試験を変更できないのではないでしょうか？

ただ、三振よりも予備試験のように短答受かっても論文試験落ちれば全部やり直しの方が鬼畜な気はします。

Answer 2

司法書士試験は、筆記試験（択一式問題と記述式問題があります）による一次試験と、口述による二次試験に分かれており、一次試験にさえ合格すれば、二次試験で落ちる人はあまりいない上、二次試験で落ちた場合には翌年に再受験できるので、実質的には一次試験が山場になっています。
もっとも、法律系資格の最高峰に位置づけられているのは司法試験なのですが、司法試験を受験するには法科大学院を修了するか予備試験に合格しなければならず、予備試験経由の場合には従来の司法試験に相当するような試験を二回突破しなければならないという鬼畜のような制度になっているため、大学の法学部生などが予備試験ではなく司法書士試験にチャレンジすることが多く、合格率が例年4～5％と低い水準にとどまっていることから、難関試験と呼ばれるようになっています。
司法書士試験は択一式試験と記述式試験を1日でやってしまい、択一午前の部（憲法、民法、刑法、商法）、択一午後の部（不動産登記、商業登記などの手続に関する知識）、記述式のそれぞれについて基準点が設けられており、3分野の基準点をいずれも突破し、かつ総合得点が合格基準点に達していなければ不合格になってしまうという仕組みなので、見方によっては公認会計士試験より大変なのですよ。
公認会計士試験については、択一式の1次試験に合格すれば、その後3回まで論文式試験にチャレンジ出来ますが、司法書士の一次試験は択一式、記述式の両方に一度で合格しないとダメ、という仕組みになっています。
なお、公認会計士試験については、待機合格者などの問題がクローズアップされて受験者数が大幅に減少してしまったため、受験者数を回復させるため、択一式の一次試験を年2回実施し、かつ一次試験に合格すれば3階まで二次試験を受験できるという現在の仕組みが設けられたのですが、司法書士業界はむしろ慢性的な供給過剰で、公認会計士と異なり多くの受験者を呼び込む必要は特に無いため、一次試験について公認会計士試験のような三振制を導入しようという動きは今のところありません。

Answer 3

司法書士の二次試験、欠席したら当然不合格です。しかし翌年に限り一次試験免除です。

会計士には三振制があったのですね。弁護士の5振制の理由は試験回数を重ねても合格率は落ちる一方だからです。会計士はどうなのでしょうか。司法書士は逆に上がります。一発合格などごく僅かです。