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紙器製造

紙器製造

紙器製造になるには

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入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。入職すると、まず紙器の役割と箱の種類、生産に必要な機械設備などについて指導を受け、断裁作業、打抜き作業を覚えていく。その後、経験を積んで他の作業も習得していく。経験を積み班長や主任へ昇進していく場合もある。

関連する資格として、厚生労働省が定めた技能検定の「紙器・段ボール箱製造技能士」があり、資格を取得すると技能の証明として評価される。平面からできあがりの立体を想像できる空間判断力、きれいに貼り付けるための手・指先の器用さなどが求められる。

仕事内容

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紙器(しき)には「印刷箱」、「貼箱」、「簡易箱」、「段ボール箱」の4種類があり、これらの紙箱(かみばこ)を作る。多様なニーズに対応し、様々な形態の箱が作成されている。まず素材の紙を寸法通り機械で裁断し、箱を展開した形にする。さらに、折り曲げ部分に機械で罫(けい:折線)をつけ、折り曲げて箱の形にし、糊(のり)で接着して組み立てる。このとき、溝は紙質、形に合わせて溝部分への圧力を調節して、溝の深さを一定に保つ必要がある。糊を使う時は、紙の材質や温度によって糊の粘度を調節する。

あらかじめ素材の紙に印刷をしたり(印刷箱)、素材の紙の上に印刷紙やファンシーペーパー、小間(こま)紙、レザック、布などを貼り付けたり(貼箱)する場合もある。この場合、通常は自動貼箱機を使うが、高級品の場合は手作業で行う。簡易箱は、無地の板紙から打ち抜き、折り曲げて接着して製造する。段ボール箱は、段ボールシートに印刷してから、折り曲げ、接着または針金留めなどをして箱に仕上げる。
紙器製造の仕事では、これらの作業を分担して行うが、近年は全工程の機械化も進んでいる。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 自動貼箱機

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働き方の特徴

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職場は都市を中心に全国に広がっている。紙器製造業は、従業員が数十人規模の小規模事業所が多い(2016年時点*1)。段ボール箱は専門に製造している事業所が多い。従業者は男性が約8割を占める(2016年時点*2)。賃金、労働時間等の労働条件は社内の規定による。歳暮の時期など需要に繁閑があり、繁忙期には残業もある。

インターネット通信販売の普及等による段ボール箱の需要も増加しているが、近年は工程の機械化が進んでおり、労働需要は大きな変動はないと見込まれる。環境問題の観点から紙器のリサイクルも進められている。

*1 *2 総務省2016経済センサスから

年収などの統計データ

  • 就業者数

    302,120

    (出典:平成27年国勢調査)

  • 労働時間

    168時間

    (出典:令和3年賃金構造基本統計調査)

  • 賃金(年収)

    393.9万円

    (出典:令和3年賃金構造基本統計調査)

  • 年齢

    43.1

    (出典:令和3年賃金構造基本統計調査)

  • 求人賃金(月額)※1

    20.1万円

    (令和3年度)

  • 有効求人倍率※2

    3.47

    (令和3年度)

  • ※1 ハローワークの無期フルタイム求人の賃金欄の中間値の平均(実数値)
  • ※2 ハローワークの「無期又は4ヶ月以上の雇用期間のあるフルタイム」の求人数を同条件を希望する求職者数で除したもの(実数値)

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