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西洋料理調理人(コック)

西洋料理調理人(コック)

西洋料理調理人(コック)になるには

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入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされないが、一般的には高校卒業後、又は調理専門学校で基礎を学んだ後にレストランで修業する。調理師、専門調理師、調理技能士などの資格を持っていると有利だが、ある程度経験を積んでから調理師の試験を受けるケースも多い。一人前になるまでに10年かかるといわれているが、修業時代の経験は一人前の西洋料理調理人になるための重要な基礎となる。

高い技術を身につけることで、将来的に「シェフ」になる、あるいは独立・開業することが可能になる。また、より良い条件で他の店に移ることもある。海外のレストランで修業を積む例もある。料理について関心が強いこと、味覚がすぐれていること、また、長い修業期間があるので、忍耐力や向上心が求められる。シェフなどになると、お客に料理の説明をするなどの接客サービスも必要となる。

仕事内容

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ホテルのレストランや西洋料理専門店で、フランス料理などの洋食料理を、味だけでなく、見た目にも美しく作り上げる。全体を統括する料理人をシェフ(料理長)といい、シェフが決めたメニューや調理法にしたがって、コックが材料を洗ったり、切るなどの下準備をし、ゆでる、炒める、焼く、スープ類を作るなど調理し、皿への盛りつけなどを行う。

小さい店ではほとんどの作業をひとりで行うこともあるが、大きなレストランでは仕事が分業化されている。たとえばフランス料理では、肉や魚を仕分けて調理する「ブッシェ」、ソース類を作る「ソーシェ」、オードブルやサラダを専門に作る「ガルド・マンジェ」、スープや野菜の仕込みをする「アントルメティエ」、パンやデザートを作る「パティシエ」に分かれる。

作業に応じて、さまざまな道具を使いながら料理する。いため鍋(ソテーパン)、ブイヨン鍋(ストックポット)、鉄板(ロースター)、湯わかし(ケトル)、漉し器(シノア)、ナイフ(10種類ぐらいある)、木のシャモジ(ステパラ)、掻き立て器(ホイップ)などがある。

一般的に、最初は下回りの仕事から順番に覚える。いろいろな道具を片付ける「鍋洗い」、先輩の指示により材料の用意や下ごしらえをする「追い回し」を経て、サンドイッチやサラダといった「コール物」やオードブルを作るようになり、7~8年たつと火を使う「ストーブ前」に立ち、実際に調理をするようになる。

◇ よく使う道具、機材、情報技術等
 いため鍋(ソテーパン)、ブイヨン鍋(ストックポット)、鉄板(ロースター)、湯わかし(ケトル)、漉し器(シノア)、ナイフ、木のシャモジ(ステパラ)、掻き立て器(ホイップ)、包丁、ガスコンロ等

働き方の特徴

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男性中心の職場であったが、最近は女性も多く活躍している。組織化された企業で働く西洋料理調理人は、交替制で週1~2回の休みを取るが、ホテル、レストランは、土日祝日は営業している場合が多く、通常、土日祝日などが出勤日に当たることが多くなる。一日の勤務は早番、遅番での2交替での勤務となることが多い。

厨房内での仕事のため、空調設備があるとしても高温、多湿になりがちである。特に調理は火や刃物を扱う仕事であるため、ある程度の危険も伴う。また、作業中は立ったままの姿勢となる。

年収などの統計データ

  • 就業者数

    1,838,610

    (出典:平成27年国勢調査)

  • 労働時間

    168時間

    (出典:令和3年賃金構造基本統計調査)

  • 賃金(年収)

    332.9万円

    (出典:令和3年賃金構造基本統計調査)

  • 年齢

    44.1

    (出典:令和3年賃金構造基本統計調査)

  • 求人賃金(月額)※1

    22.8万円

    (令和3年度)

  • 有効求人倍率※2

    1.96

    (令和3年度)

  • ※1 ハローワークの無期フルタイム求人の賃金欄の中間値の平均(実数値)
  • ※2 ハローワークの「無期又は4ヶ月以上の雇用期間のあるフルタイム」の求人数を同条件を希望する求職者数で除したもの(実数値)

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